やぁ!
こうして日曜日の朝、女房に作ってもらったものを 2、3品 ならべて、のみはじめるのがボクの1番の楽しみだ。テレビは園芸をやっていて音は消してある。やがて、「日曜美術館」が始まるはずだし、そうして「将棋」ってことになるのだね?で、ボク、そのころには、もう、何がなにやら分かんなくなってて、「あ~っ!」なんて、すべてを肯定しているはずなんだ。
(ちょっと~、まだ、朝の11時半よ~?)
(ほらっ!奥さまがパートで、いらっしゃらないから・・・)
(・・・)
京都では蹴上(けあげ)ってところにある上等なホテルの上等な部屋だった。
そして、あくる朝の朝食。母と2人で和朝食ね。上等だった。
朝食の時、ボクは立派な男だった。立派な男ってのは黙ってりゃイイんだ。
母・・・イヤッ!よそう・・・ボクのお母さんは鹿児島の女だから男を「たてる」のね。(大正うまれの88歳。でも、昔は、女ってのは、みんな、そうだったんだぜ。)
で、お母さんはボクを退屈させるといけないから、面白い話と、どうでもイイ話しをドンドンおしゃべりするの。そして、ボク、それがうるさくないの。どうしてかって?ボク、ぜんぜん聞いてないから・・・。ただ、「うん。」とか「そう。」とか「ふ~ん。」とか答えてりゃイイの。男って、そうするものなの。お母さんのおしゃべりを聞き流しながらボクは京都の町を静かにながめていたな。
比叡山、東山、南禅寺、吉田山、平安神宮、市立美術館、動物園、京都大学・・・。
うん。そして、ちょうどその1週間後に京大の中山さんがノーベル賞をもらったのだね。
「一矢?」
「ん?」
「おこづかいは足りてるの?」
「うん。」
「あげようか?」
「・・・」
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