2011年7月17日日曜日

マカロニサラダ その2

先ず、もっちゃんに心から感謝しよう。
本当に、よく来てくれました。ありがとうございました。
そして、寒天君に、ご報告。
もっちゃんとの共演、実現しました。夢みたいでした。どうも、ありがとう。
でも、本当のこというと、まだ、間違わずに歌うのが精いっぱいだったな~。
イイさ。少しずつ、少しずつ、良くなっていく。それでイイ。



「いけない人。」

若い女の声だった。
まわりには、だれもいない。
ボクと、ビールと、マカロニサラダだけだった。
「君?」マカロニサラダに、きいてみた。
(いけない人?ボクを、誘っているのか?)
彼女は、ただ、うつむいたままだった。


この世の中で、もっとも罪深いのが、女達の不用意な、なにげない一言あろう。
そして、まさに、その一言がボクのワイルドなハートに火をつけてしまった。獰猛(どうもう)な気持ちをおさえきれなくなった。(津田君、いけないっ!)

ちょっと待って。
ここで、こういった場合、火をつけた方が悪いのか、火をつけられた方が悪いのかという、実に深刻な問題が発生した。しばらく、このことを考えてみたい。
が、簡単だ。
火をつけた放火魔は悪い。
火をつけられたアパートは悪くない。

目を血走らせた、ボクが、いどみかかろうとした、その時だった。
ボクは、見てしまったのだ。マカロニサラダの怖れの表情にかくされた、清楚で可憐なまなざし。
いとおしいと思った。
ボクは彼女に何もできなかった。そして、逃げるようにして酒場の引き戸を後ろ手にバタンとしめた。

あの夜から、ボクは、道をまっすぐ歩くこともできない。たよりなくフラフラとして、ため息ばかりついている。
「あ~、あの娘(こ)に会いたい。」
「あ~、あの女(ひと)に会いたい。」
あ~、どんどん、演歌っぽくなってしまう。

いかん。いかん。マカロニサラダに恋をしてしまったようだ。


ところで、スパサラの赤いの(スパゲティーナポリタン?)あるよね?
ボク、あいつにも好感もっています。

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