2010年8月22日日曜日

「F」その1

 やぁ!

1、タコのぶつ切り。キュウリを包丁でバリバリッとつぶしたもの。
2、ひややっこ。ジャコとミョウガと万能ネギのっけ。
3、カツカレー・スパゲティー。(これは、ボクのリクエスト)カレーは前日の残り物。



毎日、二日酔いだった。
駅から仕事場までの道を「二日酔い街道」となづけていた。
くる日も、くる日もそうだったから、いつの日からか、それに名前をつけるようになった。
びみょうに違うものなのだ。
「ありきたりな二日酔い」
「どおってことない二日酔い」
「どこにでも、ころがっていそうな二日酔い」
「ヘみたな二日酔い」
なんていうあたりが平均的なのだが、たまにおもしろいものがあった。

※以下、二日酔いは「F」と略す。


たとえば、「にひるな F」。
(また女を泣かせちまった。オレも罪な男だゼ。・・・)なんてニヤリとしながら歩いている。
ちょっと古いけど天地茂(あまちしげる)ネ。
太陽がまぶしそうだ。
道ばたにペッ!とつばをはいたりする。
すれちがう女にはめもくれない。


これと少しだけ似ていたのが、「いなせな F」。
そう!若いころの橋幸夫。
人にきこえないように口笛をふいたりしている。
(ヘッ!今日もいい天気だゼ。)なんて、とっても調子がいい。
おもわず女の子に声をかけそうになる。
オーット!あぶネー、あぶネー。


※つづく

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