2010年8月28日土曜日

「F」その2

 やぁ!


やや、唐突ではあるが「みだらな F」というのが一度あった。
正直にいうと二度あった。
二回とも女房にげんこつでなぐられた。


電車のなかでは考えごとをよくする。大声で歌を歌う人はあまりいない。
そこで「寡黙な F」ということになる。
みけんにきざまれた深いたてじわが印象的だ。
多くの苦悩をかかえているのだろう。
一体、何を考えているのだろうか?
(・・・やっぱ、あそこで「ロースかつ定食」はなかったよナー。そう、あの場合はサラリと「カツカレー」ぐらいでいって、そして、食後のコーヒーと。うん、やっぱ、そういったコジャレタ流れできめるべきだったナー。 でも、「しょうがやき定食」や「スタミナ定食」にしなくてよかったヨ。・・・)


一方、おなじ沈思黙考型でも「おませな F」というものもある。
(・・・ウーン、モー、津田くんたら、お馬鹿さん。ウフフッ、あんな意地悪するなんて、きっとあたしのこと好きなのネ。)
などと、もうすっかりセブンティーンの女の子になっている。
気持ちわるい。
さきほどの「寡黙な F」の場合とちがって、こちらはニヤニヤしている。
気持ちわるい。
(でも、このことはパパにはぜったいないしょヨ。ウフフッ・・・) と、口もとがゆるんでいる。
どこまでいっても、気持ちわるい。


※つづく。

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