2011年11月3日木曜日

猫道君へ その2  町子町子

 桜の花びらが散る夜
「わたし、踊りたい。」と町子が言う
「愛を教えて。恋がしたい。
 あ~、したい、したい、したい、死にたい。」

 おまえの顔は きれいだから
 ゲラゲラ 下品に わらうのじゃない
 その額の らくがきは
 あとで わたしが ふきとってあげよう

※くりかえし
 町子 町子 踊れ 踊れ 踊れ
 町子 町子 踊れ 踊れ 踊れ

 ピノキオと くちをきいては ならない
 ルービックキューブの前では ツン!としていなさい
 町子 わたしを ゆるしておくれ
 あ~、お前は 特別なのだから

 なくした右腕は いま どこ?
 おもちゃ箱を よく さがしてごらん
 はやく 踊りを 見せておくれ
「あ~、そうだ、そうだ、そうだ、それで、いい。」

 粉雪の舞い散る あしたに
「わたし こわれちゃった。」と 町子が言う
 なんて はかない物語でしょう
 あ~、これが 最後のダンスなのか~?
 

0 件のコメント:

コメントを投稿